1998年2月15日号

Last updated on February 2, 1998

特報

 AOUエキスポ98(2月18−19日、幕張メッセ)の出展規模は前回に比べて出展社で6.9%、小間数で2.1%減少することになった。

海外

 米国のSNKは1月5日、アトラスの子会社であるADE社に対し反訴を提起した。両社の争いは本格化しつつある。

国内

 古くからのオペレーター会社、九娯貿易が1月5日、和議申請し、事実上倒産した。

 JAMMAは第3回アジアAMショーを98年11月、中国の上海で開催することを決めた。


1998年2月15日号のニュースダイジェスト

AOU近畿地区協議会が協賛した障害者イベント会場にて、上は(左から)大阪府協の岡村清氏、川楠俊太郎会長、高井一美氏

ベストヒットゲームズ

 TVゲームソフトウェア1位はナムコ「闘魂烈伝 3」、完成品タイプはナムコ「ファイナルハロン」 。

10年前の主なニュース

 ナムコの株式が東証2部に上場した。英国ATE88はコピー品の少なくなった欧州市場の回復で、日本製のTVゲーム機などに人気が集まった。(1988年2月15日号)

20年前の主なニュース

 英国ATE78はアタリ社「ブレイクアウト」の国際的なヒットを背景に盛大に。タイトーが出品した関西精機「大列車襲撃」が注目され、受賞した。(1978年2月15日号)

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【ニユースダイジェスト】

 1. AOUエキスポ98(2月18−19日、幕張メッセ)に、前年と比べ5社少ない67社が、22小間少ない1,017小間に出展することが1月19日の出展社説明会で分かった。大規模出展社はナムコ(85小間)、SNK、コナミ、セガ社(各80)、タイトー(65)、シグマ、カプコン、バンプレスト(各40)など。開催要領は、出品制限で景品の上限価格を500円から800円に変えたぐらいで、大きな変更はなく、これまで指摘された問題点を改善するという姿勢は見受けられない。

 2. 葛繻笆f易(長崎県佐世保市、平岩重男社長)が1月5日、地裁に和議を申請し事実上倒産した。負債は約22億円。55年創業、65年に設立した山平娯楽機械が、67年給繻笆f易となり、鰍ノ改組したもの。もともとはオペレーター会社だが、松下電器産業と提携し、94年に合成写真作製機「ラブラブシミュレーション」、96年に後継機「メタモルフェイス」、97年にシール自販機「にがろー」を出荷するなど製品開発メーカーへの転身を図っていた。

 3. セガ社は1月19日の取締役会を経て、2月10日付けで中山隼雄社長が取締役に退き、6月下旬の株主総会で定款を改正したうえで副会長になること、入交昭一郎副社長が社長に昇格すること−−を正式発表した。家庭用部門はマイクロソフト社との提携を前提に次期製品に力を入れる模様で、大川会長(CSK会長)−入交社長−広瀬禎彦特別顧問(アスキー専務)が担当。業務用は中山副会長−小形副社長が担当することになる。CSK−セガグループは1月中旬、アスキーを資本傘下に組み込んでいる。

 4. SNKの子会社、SNK・オブ・アメリカ社は1月5日、アトラスの子会社であるアトラス・ドリーム・エンタテインメント社(ADE)に対する反訴を連邦地裁に提出した。ADEによる特許侵害訴訟に対する反訴で、ADEの主張する画像合成技術の特許を侵害していないとするもの。ADEが訴えていた米国APBI社も1月23日に反訴を起こしている。訴訟はこうして本格化しているが、アトラスでは「予想されていたことであり、勝訴を確信している」としている。

 5. AOU主導で97年11月23日に「ゲームの日」イベントが、近畿地区協と 、東京、埼玉など8都県協で実施された。今回は身障者や子どもたちにゲームの出前サービスをする、という趣旨のものが多かった。しかし業務用ゲーム機業界の健全性をアピールするという点では、果たして意味があったのかという疑問が出ている。大阪府協を含む近畿地区協では三角くじプレゼント、身障者イベントへのシール自販機無償出品を実施した(写真参照)。

 6. JAMMAは第3回アジアAMショーを11月、中国・上海で開催することを決めた。説明によると、ビジネス上の出展効果は少ないが、その地域の市場を掘り起こすという意味があるのでさらに協力を求める、ということになる。それとは別にJAMMA/JAPEAによるAMショー委員会は、AMショー98を9月17−20日、東京ビッグサイトで開催することを正式に決めた。これは米国AMOAエキスポと日程が重なることになる。

 7. 「ゲームマシン」チャートから。TVゲーム・ソフトウェア部門……1位はナムコのCG格闘ゲーム「闘魂烈伝3」(初登場)、2位はSNKハイパーネオジオの「サムライスピリッツ−−侍魂 」。TVゲーム・完成品部門……1位はナムコのCG騎乗ゲーム「ファイナルハロン」(10回目)、2位はセガ社「ゲットバス」。TVゲーム機以外のアーケードゲーム機部門……1位はコナミの写真シール機「プ リプリキャンバス」(7回目)、2位はタイトー「写してちょ!」。

 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。